2
生産管理システムの選び方
導入検討にあたって多くの人が頭を悩ませるのが、生産管理システムの選び方です。ここでは、生産管理システムにはどのような種類があるのかを紹介しながら、選び方のポイントをお伝えします。
生産管理システムの種類
さまざまな種類のある生産管理システムですが、大枠としてはパッケージソフトとスクラッチ開発ソフトに分かれます。どちらにもメリットがあるため、自社の現状や今後の展望を踏まえてシステムを選ぶことが重要です。また、2つのいいところを合わせたセミパッケージソフトもあります。
パッケージソフト
完成したソフトをパッケージとして販売しているため、導入期間が短く、コストを抑えての導入が可能となります。一方で、標準機能は装備していますが、自社に必要な機能がすべて装備されているとは限りません。カスタマイズ対応にも限界があるため、自社の生産プロセスには適合しない場合も出てきます。
スクラッチ開発ソフト
自社の生産プロセスや管理手法に合わせていちからシステムを構築するため、最適なシステムを導入することができます。カスタマイズの自由度が高いことが魅力ですが、パッケージソフトよりも導入期間が長くコストがかかります。
セミパッケージソフト
生産現場に必要な機能をカバーした基本モジュールをもとに、お客様の目的に合わせたカスタマイズも可能です。スピーディーに導入できるパッケージソフトのメリットと、生産工程や目的にあわせたシステム構築ができるスクラッチ開発ソフトのメリットを兼ね備えています。
選び方のポイント
生産管理システムには、生産性の向上や業務効率化を実現する多くの機能が備わっています。しかし、業界・業種をはじめ、生産方式や生産規模によって必要な機能は異なります。まずは、自社の現状と今後の展望を踏まえ、どのような機能が必要なのかをきちんと把握しておかなければなりません。そのうえで、自社にとって改善要求が高いのはどの機能なのか、また、どの程度の改善効果を目指すのかを検討するようにしましょう。
パッケージソフトはコストを抑えて導入できますが、必要な機能が装備されているか、また、機能が自社プロセスに適合するかを検討する必要があります。スクラッチ開発ソフトは、開発期間やコストに対して、十分な改善効果が得られるか検討する必要があります。このように現状と目標を明確化することで、最適な生産管理システムを選択することができます。